ファーストタッチが次のプレーを決める
ファーストタッチの重要性を海外に来てとても痛感する。
ボールの置き所によって次のプレーが左右するし、いくら次のプレーのアイディアをも持っていてもファーストタッチをミスってしまっては、プレーの幅が自然と狭まってしまう。
『ファーストタッチ』と大きく呼ばれるが、ファーストタッチの中でも幾つか分類分けをすることが出来る。
- 相手を引きつける誘いのファーストタッチ
- パスコースを作るファーストタッチ
- 時間を作るファーストタッチ
- 相手をかわすファーストタッチ
どのファーストタッチにも共通していることは、当たり前だが次のプレーが行われる(2タッチ目がある)ということであり、次のプレーに続くということ。ダイレクトプレーではない。
大事なのは、今自分が行ったファーストタッチがどの分類に当たるものなのか、自分で把握しているかどうかだ。
前回書いたようにサッカーはなんとなくではプレーできない。自分が行っている一つ一つの動作に理由がなければならない。
どの分類のファーストタッチをした方によって、ボールのベストな置き所がわかってくる。
スペインのユース年代の育成では、ボールを遠い足で止めるトレーニングを取り入れて、両足でボールを扱える矯正をする。
僕も中盤をプレーしていて、右からきたボールを右足で止めるのと、左足で止めるのではプレーの幅が圧倒的に変わる。左足を使った時の方が選択肢が広がり、視野の確保もしやすくなる。体の状態をオープン(広く)に構えられる。
ファーストタッチこそが次のプレーの選択肢の幅を増やし、次のプレーのスムーズさを決める鍵になっている。