La ligaレベル高、、
今シーズンリーグ開幕してから二週目が経ちました。
皆さんそれぞれ応援するチームや好きなリーグがあると思いますが、僕が好きな観方は連続して同じ国のリーグの試合を観ずに、毎回なるべく毎試合事に違うリーグの試合を観るようにすることです。
一試合目はプレミア、二試合目はセリエAのように毎試合バラバラのリーグの試合を観ることで、リーグによってのクオリティーや強度の差に敏感になりやすくなります。
今回は一試合目にマンC対ノリッジ(プレミア)、二試合目にバルサ対ビルバオ(ラリーガ)を観ました。
マンCもバルサもどちらもポジショナルプレーが基本で同じことをしているように思いますが、ボールの動かし方が全く違う。
その相手チームの守備の戦術(ノリッジ-ビルバオ)も真逆でした。
マンCと対戦したノリッジはリトリートが基本で、自陣の前でブロックを引いていた為マンCのボールを動かす位置はファイナルサードが多かった。
その為比較的にゆったりとボールを持てていた印象です。
昨シーズンからマンCと対戦する相手チームはこのような守備の陣形をとることが多く、攻撃は奪ってからのロングカウンターを狙うチームが多かった。
Big sixと言われるチームでもボールを持たれるのを割り切り引くチームが多かった。
一方ラリーガではバルセロナ相手だろうと相手チーム(今回であればビルバオ)は前からプレッシャーをかけにいっていた。その為相手陣内でボールを奪ってからはショートカウンターを行う攻撃の形が非常に多かった。
対するバルサはプレッシャーが来ても低い位置からボールを繋ぐため、ゴール前でのボールロストや中盤での厳しいプレッシャーに苦しんでるようだった。
ただ相手のプレッシングの二列目(中盤のライン)を突破することが出来ればほとんどファイナルサードまでは到達することが出来ていた。
相手が前からプレッシャーに来ている分、ひっくり返した時にはチャンスになり素早くボールを動かして攻める形が多かった。
もちろんチーム戦術によって違うので一概に同じとは言えないが、リーガのチームの方がプレッシャーのかける位置が高い気がする。
よく言われるのはプレミアは球際が激しくてプレッシャーがきついイメージだがそれは中盤の真ん中のゾーンが多いように思う。
プレッシャーだけでも場所と質に二つのリーグで違いがある。
これらの各リーグの違いからであろう、リーガの選手達はボールを保持する手段として運ぶドリブルの数が圧倒的に多い。
前からのプレッシャーでパスコースを探す時間、選択肢を削られる分「自分で見つける」「自分でパスコースをつくる」作業をしなければならない。
そのための手段に運ぶドリブができることはリーガでプレーするにはマストだろう。
バルサの中盤の選手(この試合はデヨング、ブスケツ)のポジションの動き直しがマンCの選手よりも素早く、長く動いているのも前からのプレッシャーを回避するため。
リーグによって試合を見比べるのも面白い。
にしても今回の試合のビルバオは凄かった、、
オリンピック日本代表お疲れ様です!
先日、男子サッカー日本代表の最後の試合が終わりましたね。
結果は最終的には4位でメダルには届きませんでしたが、同年代の選手達ですし観ていてとても楽しかったし勉強になりました。
近年の日本サッカーのレベルは他国の監督も認めはじめていて、海外で活躍する選手達も多くなってきているのは事実です。
世界的に見ても日本の選手は求められるようになったということですね!
レッズのスペイン人監督は
「J1リーグの上位チームはスペインのLaLiga(一部)でプレーできるレベルにあるだろう」
ともコメントしています。
しかし日本は長年、「最後に勝つ事が出来ないチーム」「決定力不足」といわれている。
実際、前回のW杯のベルギー戦のラストワンプレーや今回のスペイン戦と良い試合をしながらも勝ち切ることができない。
サッカーやってる人なら分かると思うけど、この最後の場面での差って小さいようで非常に大きい。
この差を埋めるのって凄く難しいことであって、すぐには変えられないことだと思う。
そしてこの差を埋めることができるのは選手のクオリティは勿論、サポーターや視聴者、我々も助けることが可能であるのがサッカーだと思う。
予選リーグではメキシコを圧倒したが、3位決定戦では完敗した。この短期間に行われた試合でもこうも差が表われるのは他のスポーツではあまりないだろう。
短期間で選手達のレベルが急に伸びるはずがない。つまり、サッカーの勝敗は選手達の技術レベルの他メンタルやピッチの雰囲気など外的要因によっても左右する。
まさにその外的要因をコントロールすることが私たちの応援やサポーターの存在だと思う。
今日記事でサッカー解説者のセルジオ越後さんがこんなことを言っていた。
ー「久保くんの涙に感動とか言ってる場合じゃない。プロにドンマイなんて必要ない。これがブラジルやスペインだったらどれだけ世間から叩かれてることか、、」
いつもセルジオさんは手厳しコメントばかりする方ですが、今回の意見は個人的に賛成です。
日本という国で頑張った選手を非難するということは一般的なモラルからすれば良くないと言われるでしょう。ただ本当にサッカーが強い国では結果が出なければ容赦無く非難される。サッカー経験の有無関係なしに彼らは国民もそんな甘い世界じゃないことを知っている。
彼らは普段からサッカーを観ていてサッカーの知識がある。
そのため世論からの評価はより的確で一緒にサッカーをつくり出している。だからこそ強い。
日本は負けた試合の後に、コメンテーターやマスコミ含め世論の評価として肯定してしまったらサッカーの外的要因としていつまでもサッカーが強くなる手助けになっていない。
選手達だけが頑張っている一人歩き状態だ。
そうは言っても日本の文化や風潮を考えてもこう言った海外的な厳しい意見を言う人は出てこないでしょう。
それは今の日本が悪いという訳ではなくそういう文化だから仕方ない。
だからやっぱり日本の選手がもう一段階レベルアップするには海外のチームで厳しい環境でプレーすることが必要なのかなと思いました。
自分を知ることが大切 〜自分のタスクはなんなのか〜
サッカー好きな皆さんなら、誰しもメッシやネイマール、クリスティアーノロナウドに憧れ彼等のようなプレーをしたいと思うのは自然でしょう。
度肝を抜かれるようなスキルやフィジカルは私達を魅了し、子供から大人までサッカー選手を夢見る人達のお手本になります。
自分もよく一流の選手のプレーを観察したり、同じフェイントを真似してトレーニングしていました。
*一つの意見として参考までに↓
サッカーが上達する上で一流の選手を真似して上手くなることは間違いありません。
幼い頃は誰しもメッシみたいに4人や5人抜いてみたいものです。
ただ、大人になりどんどんサッカーを理解していくにつれ、グランドには22人選手がいて1チームそれぞれ11人異なった役割をまっとうするよう求められる。
僕が言いたいことは、仮にあなたが足元の技術がなく足がとても遅かったとしたら、正直メッシのような選手になるのは難しいかもしれないということ。
それが子供の頃だったらいいかもしれませがある程度大人になってくると、自分の身体能力や技術以上のことをするのはなかなか難しい。
足元に技術がなくてメッシのような選手になれなくても、ディフェンス能力が優れていれば、その自分の特徴を磨けばカゼミーロやカンテのような選手には近づけるかもしれない。
選手一人一人に特徴がある。
なにも最初から諦めて俺は技術がないから練習しなくていいと言ってるわけではありません。
サッカーをしていて自分は中盤の選手と思い込んでいても、別のポジションをやってみたら意外にそちらの方が自分に合っていて、フィットしたというケースも沢山あります。
それと同じで、自分のタイプをもう一度見直し自分がどのトッププレーヤーの選手に近いのか観察するのもサッカーが上手くなる立派な方法です。
努力の仕方、方向性を変えてみたら意外にそちらの方が自分に合っていたなんてことが起きるかもしれない。
僕ももう一度自分のことを客観的にみて見つめ直します。
実際のところプロリーグとアマチュアリーグの差はなんなのか
ここ最近はスペインではジローナのセカンドチームと試合をしたり、日本でもJFLのチームとトレーニングゲームをしたりと、実際にプロや格上のチームと試合をすることによって相手との差や自分の課題が浮き彫りになっている。
選手一人一人の個の差はもちろんあると共に、チームとしての完成度の差もとても感じた。
今回、自分なりに率直に感じた差は三つある。
①止めて蹴る技術
これはどちらかというと個の差と言えると思う。
狭いスペースを速いパスで足元に通せるパスと、狭いスペースでも置きたいところにしっかりと置いてターン出来る技術。
以前は自分は真ん中の選手だし出来る方だと思っていたが、とんだ勘違い。
スペースがある状況や遅いスピード感でやれるのは当たり前であってもっとシビアなコンディションでできるようにならないといけないと思った。
②フリーランニングの数
フリーランニングの質はもちろん、なんと言ってもフリーランニングの数が圧倒的。
フリーランニングが多ければつくられるスペースの数も多いし、守備する側はマークの受け渡しの数が多くなる。そうなると非常に守りにくくなる。ボールをもらうランニングだけでなく、スペースをあけるランニングも理解して流動的に動いているのが分かった。
③プレッシャーの速さ
これが僕が一番感じた大きな差。
いつも出来るはずのプレーが格上相手に出来ないほとんどの理由は、普段よりもプレッシャーを感じているから。プレッシャーのスピードが上がればそれをひっくり返すためのプレースピードも必要になる。
プレッシャーのみならずトップレベルの速度を普段のトレーニングから継続して体に染みつかせる必要がある。
こういったチームとやると自分の課題が明確が出るためとても勉強になる。
今は自分が何をしなければいけないのか課題がはっきりと分かった。
トップレベルのチームと試合をすることは成長する上で色々な事が吸収できるし必ず必要になる。
誰もがこういったチームと試合できる訳ではないしこの恵まれた環境に感謝して日々トレーニングに励みたい。
シュートって本当に難しい、
前回の記事の『ボックス内の一工夫』の中で、最近のGKはシュートストップ、ビルドアップ共に非常にレベルが高く簡単にゴールは奪えないということを書きました。
ただ単にシュートを打つのではなく、GKとの駆け引きの中で一工夫が必要になる。
とは言え、僕自身まだまだシュートが下手くそで練習中です。
シュートが下手な原因は、シンプルに狙ったところにまだ正確に蹴れていないということ。
これが出来ればほとんどシュートは入るでしょう。
実際にこの課題を克服する方法は練習をするに尽きると思います。
ただ、ゴールは大きいので僕たちが狙っている四隅よりも多少コースが甘くても駆け引きで勝っていればゴールは入る時もあります。
時にはシュートが真ん中に飛んだとしても、ゴールキーパーのミスで得点になる時もある。
必ずしもシュートが上手と言われる選手はキックの精度が高いだけとは限らない。
シュートはどんな形であれ、不細工であれボールがゴールラインを超えれば良い。
こないだのトレーニングマッチでは、GKとの一対一で狙ったコースに蹴れたものの止められてしまって感じたことは、ゴールキーパーをよくみれていないことだった。
普段のプレーと同じで大事なのは人との駆け引きであって、ゴールを見るのではなくゴールキーパーを見る方がシュートは上手くなるんじゃないかと思った。
前からしていた四隅をただ単に狙って蹴るシュート練ではなく、ゴールキーパーのタイミングを外す練習にフォーカスしてトレーニングした方が上手くなるのではないかと僕は感じた。
頭脳(サッカーIQ)を鍛えれば格上の相手でも勝てる
Jリーグや欧州リーグを見てみても、トップレベルの選手は足元の技術がアマチュア選手に比べて長けている。
それはプロとアマチュアの個の差になる。
それは教えられるものではなかなかないし個のポテンシャルの問題になってくるかもしれない。
ただ、サッカーは地位簒奪が十分に起こりえるスポーツで格上相手でも勝つ手がないわけではない。
個で負けてもチームとして負けなければ勝てる。
言ってしまえば頭を使えば個でも勝つ事が出来る。
僕のように背丈もないし足も速くない、身体的に恵まれていない選手は沢山いると思う。それでも自分より大きくて速くて上手い選手に勝たなければならない。
その方法は頭を使う他ない。
僕はその頭脳を鍛えることの第一歩として、周りの状況をよく把握し気配りが出来る選手になる事だと思っている。
それは自分が本来やりたいプレーや受けたい位置ではなくても、チームのために動ける選手が気の利く選手だと思う。
身体的に劣っている選手ほどサッカーをよく観て理解しなければならないと思う。
Unpredictable
『 Nothing is more important than UNPREDICTABLE in football 』
サッカーをする上で”予測不可能”にプレーすること以上に重要なことはない。
アメリカに留学したのは2018年でもう三年も前のことにもなりますが、今だにこの言葉は僕にとって凄く頭に残る単語になりました。
直訳すれば言ってることはすごく簡単なことで頭に残るなんてことはなかったのかもしれませんが、このフレーズを教えてくれた人がいつもunpredictable(予測不可能な)と繰り返し言っていたので、印象的でした。
前回記事では”サッカーが上手い選手” と言われる一つの要素になるであろうことを紹介しました。
このunpredictableなプレーというのはサッカーが上手い選手の一つの要素になるでしょう。
パスの出所やトラップの位置、足を出すタイミングがわからない選手は守備側から嫌われる。
この言葉を教えてくれた人は、アルゼンチン国籍で現役時代はボカジュニアーズでプレーしていた選手でした。
南米の選手はいかに自分の次のプレーが相手にバレないようにプレーするかを逆算してプレーするよう、育成年代からひつこく教わるようです。
だからか、たかが短い横パス一本でも縦を窺いながらパスを出したり、相手に気づかれない一工夫が多いのかもしれません。
テクニシャンやヒールを使ったプレーが多いのも南米の選手独特の特徴ですよね。