正解のないサッカーで正解を見つけ出す
よくサッカーは正解のない難しいスポーツと言われる。
私自身実際にプレーしていても、今自分のできる最高のプレーと判断が出来るよう常に周りを観て多くの情報を取り入れるようにしているが、ボールも持ちながら全ての状況を把握するということはとても難しい。
自分が持つ情報量の中からでは一番良い選択肢を選んでいるつもりでも、ひょっとしたらピッチの外から全体を見渡してみると、もっと良い選択肢が存在するのかもしれない。
勿論、相手の裏を通したパスや相手のゴールを脅かすようなシュートも良いプレーとも言えるが、それが実際にゴールにならないと100%の良いプレーとは断定できない。
唯一、自分が選んだ選択肢が正解かどうか断定出来るシーンは、自分で判断した選択肢が実際にゴールに結びついた時のみだ。
自分の判断したプレーの良し悪しが分かるのは、プレーした瞬間ではなくゴールが決まった瞬間で、後から気付くことも非常に多い。
これこそがサッカーが難しいと言われる理由なのではないか。
’’良いプレー’’というのを一つの型にはめる事は不可能。それはサッカーにおいての良いプレー、正しい判断というのは相手によって変わり、決定される事だからだ。
少し矛盾するが、正解のないサッカーでどう正解を模索し、少しでも正解に近ずける事が出来るのか。
それは上記で書いたように、相手によって正しい判断が変わり決定されるのであれば、『相手をよく観る』という事が大前提になるのではないだろうか。
事前に自分が用意しておいたネタをやるというのは、相手を観てないという典型。
サッカーは圧倒的に即興派のスポーツ。
相手を観てその場で柔軟に判断を変えなければならない。