相手の『背後』と『裏』は違う
僕は]小さい頃からコーチから攻撃の優先順位は裏のスペースを奪う事と教わってきたし、今の子供たちもきっとそうやって教わってきていると思う。
まだサッカーに対して未熟で自分で考える事をあまりしなかった頃は、僕達の同年代のほとんどがそのランニングを起こす事で、相手の背中を通るスルーパスが来るような動き出しのことを指していたんだろうと想像していたと思う。
勿論このパスと動き出しも相手をひっくり返せて決定的な場面を演出する事ができる。
しかし、この動きのデメリットは攻撃側の走行距離が長いのと、相手の近くを走らなければならないので相手によまれやすくもある。
要は、一番の目的は相手から離れてフリーでシュートが打てる事。
下の動画の1分24秒あたりに注目してみてもらいたい
(イニエスタ→ネイマールのパス)
【最高峰のテクニック】"魔術師"イニエスタ スーパープレー集(バルセロナ)
このようなパス動きだし(プル&アウェイ)の動きだしだ海外の選手はとてもうまい。
斜めに走るダイヤゴナルランは教わったり出来る選手が多いが、上の動画のような動きだしとパスを出せる選手が少ないと感じる。
肝心な事は相手の体の動きをひっくり返すような動きをする事。
つまり、裏という言葉よりも相手の背後を奪うという表現の方が適切なのかもしれない。
それは必ずしもスペースに走り出す大きな動きでなくても、ポジショニングで相手の背後を取れていれば相手とフラットな状態でも十分すぎるほど背後が取れて優位性をつくり出せるだろう。