ボックス内での一工夫
サッカーはゴールを守りながらゴールを決めるスポーツ。
ゴールを決めなければ試合には勝てないし、他のスポーツに比べて一試合に決まる点数も少ない。
サッカーの難しい所は監督によって評価のされ方が違ったり、チームごとのtacticalに合わせて起用される選手も変わる。
陸上競技にように実際に評価が数値化されるようなことがないのでなかなか難しい。
その中でも唯一普遍的に評価される選手が、結果を残せる選手(アシスト、ゴール)だろう。
前の記事でも書いた通り、サッカーは常に変化し続けていてその時代によって求められるプレーヤーも変わってきたが、ゴールとアシストがつく選手はどの時代でも変わらず求められている。
サッカーのルールが変わらない限り、これかもそれは変わらないだろう。
勿論それ以外にも重要な役割や仕事が沢山あるが、なんと言ってもサッカーの醍醐味はゴールである。
やはりどんなに良いプレーをしていても、レベルが上がれば上がるほど最後のフィニッシュのクオリティーが低いと重宝されない。
特に日本人は決定力不足と長年言われ続け、そのフィニッシュのクオリティーの低さを問題視されてきた。
サッカー選手ならば誰しも決定力をあげたいもの。
僕がアメリカでプレーしていた時は、さほど差は感じなかったが、スペインに来てフィニッシュの難しさ(日本との違い)をとても感じる。
その理由を自分なりにまとめました。
➀ GKのレベルが高い
シンプルに下のカテゴリーのチームとやってもGKのアベレージがとても高い。
下のカテゴリーに行けばいくほどビルドアップ、キックの質の差は感じるがシュートストップの能力は平均的に高く感じる。
特に日本に比べてシュートスピードが速いので、コースがよくてもシュートスピードが遅いと反応が速いので簡単に反応されてしまう。
➁ポジションどりの違い
これはフィニッシュの難しさをエイジェントの人に話した時に教えてもらったことだ。
日本のキーパーは比較的前線で構えてシュートコースを狭めていく。
一方スペインは、低い位置で構え、ボールがゴールに到達する時間を少しでも長くして横のステップでカバーをする傾向がある。
今回はこの二つを紹介したが、GKのみならずペナ内のDFの対応の違いなど他にも僕がスペインでフィニシュが難しいと感じる理由はある。
それはまた別の記事で詳しく書こうと思う。
僕はアメリカとスペインでしかプレーしたことがないですが、つまり言いたいことは日本と海外のGKは違うということ。
同じようなシュートスピードや質では、簡単には入れさせてくれない。
ゴール前で落ち着いて、目線や体の向き、タイミングなど何かひと工夫加えなければ得点するのはなかなか難しいと感じる。